2024.6.24
受験勉強で得られること。
進学する人にとって受験勉強は避けては通れません。
大学受験であれば、共通テストと個別試験、AO入試、推薦入試などの対策が必要です。
高校受験や中学受験、早い人は幼稚園から受験を経験します。
このテストに向けた勉強で何を得られるのでしょうか?
合格するためだけの勉強には、価値はあるのでしょうか?
受験勉強で得られることと、学んでおくべきこと。
まず、義務教育の段階での受験勉強で得られることとは?
1つ目は、大学に進学する可能性を高められることです。
大学に進学をすることを前提に考えたとき、
大学の進学率の高い中高一貫校や高校に行けば、大学に合格する可能性が高まります。
極端なことを言っていますが、いわゆる進学校で勉強すれば、
環境面で以下のようなメリットを受けられます。
- 大学受験から逆算されたカリキュラムで学べる
- 大学進学を目指す仲間と切磋琢磨できる
環境によって人はつくられる。
と考え、行きたい大学があれば迷わず受験勉強に傾倒していいでしょう。
2つ目は、生きる力が人より高められることです。
子供が社会に出てから求められる「資質・能力の三つの柱」を、受験を通してより高められます。
- (学んだことを社会に生かそうとする)学びに向かう力・人間性
- (未知の状況にも対応できる)思考力・判断力・表現力
- (実際の社会や生活で生きて働く)知識・技能
受験を突破するためには、テストで出来る問題を増やす必要があります。
出来ることを増やそうと、日頃から難題に挑戦することで、上の3つが自然と高まっていきます。
算数・数学や国語など教科ごとの受験勉強で得られることは、少なからず実社会に役立ってきます。
例えば、薬剤師などが行う調剤では計算力や数学の力は役に立ちます。
コンピュータがあるとはいえ、データを読んだり、数式の意味することを自分で考えられたり、
微分積分や統計学の見識が必要とされます。
お菓子の商品開発では、どういったものが求められるか「マーケットニーズ」を考える必要があります。
市場調査をしてデータ分析を行う数学的な考えだけでなく、
他者の気持ちを考えることは国語を通して、
風土。地域性や歴史は社会を通して身につけることもできます。
3つ目は、義務教育の段階だけでなく、大学受験にも通ずることかと思います。
それは、”学ぶ”ことを学べる、ということです。
受験勉強は、合格という大きな目標に向かって、
自分で計画し、実行し、修正・改善し、また計画し直し、
これを何度も繰り返して勉強していくことになります。
これは、受験勉強以外にも当てはまることです。
新しい挑戦をするときは、何度もトライ&エラーを重ねることになります。
根気強く繰り返したり、改善したり、諦めず学び行動し続けることが必要になります。
仕事やプライベートで上手くいかないときは、何が問題か課題を見つけて、改善策を講じ、
また課題に立ち向かっていくことで事態を好転させることができます。
受験勉強で、一度”学ぶ”ことを経験すれば、生涯にわたって何事にも”学ぶ”姿勢で臨めます。
たとえ、受験勉強で得られる知識が重要でなくても、
受験勉強で”学ぶ”ことそのものが、何よりも価値のあることだと考えています。
前回、”高校生になる前に身に付けて欲しいもの”の続きになりますが、
目標に向け、何度もトライ&エラーを重ねて、達成する(最終目標は志望校に合格する)
成功体験を是非、中学の間に経験して欲しいのです。
高校受験までは、本当に様々な人が支えてくれます。応援してくれます。
その支えを生かして、思い切り挑戦する勇気を持って欲しいと思います。