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2021.5.11

ニュートンの林檎


偶然が導いた大発見として

誰でも知っているのは、

ニュートンの万有引力なのではないでしょうか。

故郷にいたニュートンは、

庭のりんごの木から実が落ちるのを偶然見ました。

そして、すべての物体が

地球に引かれているという

万有引力の法則を発見したのです。 重大な発見が

なぜ偶然のきっかけで得られたかについて、

ニュートンが明確に答えています。

彼は、「どのようにして万有引力の法則を

できたのか?」と尋ねられて、

「いつもそのようなことを考えていたから」

と答えたのです。つまり、

彼は、その問題について思索を続けており、

解決の一歩手前まで来ていたのです。

その時たまたまりんごが落ちるのを

見たのがきっかけとなって、

大発見に導かれたのです。

りんごを落ちるのを見てから

引力の概念を考え始めたのではないのです。

 

このように、

ある問題について考え続けていたために、

偶然の出来事がきっかけとなって、

大発見に導かれる…。

歴史上の大発明や大発見というのは、

たいてい何かのきっかけから生まれる

「ひら めき」から始まっている。

と言っても過言ではないでしょう。

一般的にも企業で大きな業 績をあげたり、

新しい分野を開拓したり、

あるいは芸能人が有名になるのも、

この「ひ らめき」がキーワード

になるのではないでしょうか。

ただ、このひらめく機会は神様が

誰にでも平等に与えているのか

というとそうではありません。

ひとつのことに熱中して、

その 道をきわめるぐらいの

執着心を持って過ごす毎日を

送っている人に与えられるのでしょう。

ニュートンも天文学や力学のことに

執着していなければ、りんごが落ちるという

当たり前の風景を見て何も感じないだろうし、

凡人が見ても「もったいない」と

思うの が関の山ではないでしょうか。

ひとつのことに熱中し、感性が研ぎ澄まされれば、

日常の何気ないひとコマやさまざ まな風景から

いろいろなことを学ぶことが

できるようになるのです。

 

問題を解くのも同じだよ。と、

私がいつも、子供たちに言っています。

すぐに、答えを教えてもらおうとしない。

解き方は言ってよ。と待っていない。

「ず~っと、ず~っと、ず~っと考え続ける。」

「何でだろう?」「どうすればいいかな?」

「あれは試したかな?」と

すると、ある時、

例えば、手を洗っている途中で、

それとも、階段を下りているとき、

冷蔵庫の中を物色しているとき

急に、「あっ!」

「これは、行けるんじゃない?」

と、ひらめく瞬間が来たりします。

そしたら、取るものは放り投げて、

とにかく何かに書きなぐる。

(ココ、大事なところ!)

(後で、取り組もう。と思った瞬間、

ひらめきは薄れ、消えてしまいます。)

そして、納得の行くまで解いてみる。

そこで解決すれば超ラッキー!

又迷宮入りなら、又考え続ける。

その繰り返し。

そうして、解法まで辿り着いたら、

こんなに、嬉しいことはない。

人はどう取ろうとも、

自分にとって、こんなに充実した

達成感はありません。

とことん突き詰めて、考えあぐね、

辿り着く。これが、成功体験です。

そして、学生時代のそんな経験が、

何よりの生きる力になるのです。

成功体験とは、只、テストの点を取ること、

ではありません。学校テストは

丸暗記すればそこそこの点が取れます。

もちろん、丸暗記出来ることも

もの凄い努力ですですし、才能です。

ですが、論理的に組み立てられていない

丸暗記は、すぐに忘れてしまいます。

学生時代の問題は、

先人が既に答えを見つけています。

学ばなければいけないことは、その問題を

自分も納得の行くまで解いてみること。

とことん考えて、辿り着く。

そういう子供たちを育むことが

今もラピスの理念の根幹です。

 

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