2024.7.9
オール5でも高校受験に不合格の人の特徴
今できることやりたいこと公立の中学生は高校受験をする人が大半です。
今回は内申点が高いにも関わらず、高校受験に不合格をなってしまう人の特徴を紹介します。
オール5でも高校入試に失敗する人の特徴
”特徴”は、不合格になる原因を考えることから5つのことが見えてきます。
1.油断している
1つ目の特徴は、入試に向けた心構えに於いて油断をしていることです。
- 「オール5で落ちる奴なんていないだろう。」
- 「同じ高校を受ける友達はみんな自分より内申が低いし大丈夫。」
- 「定期テストでもそこそこ取れているから問題ない。」
など意識的に、完全に油断している人です。
その人達は勉強への向き合い方が、
内申が低いために、入試当日に受けるテストで逆転を余儀なくされる人に比べて異なります。
受験に向けて死に物狂いで勉強する中学生も見えます。
今まで勉強と無縁だった部活生など、目の色を変えて追い込んできます。
学ぶモチベーションが怖いほど高く、直前期の毎日の勉強への意識の差が入試の得点の差に繋がり、
その差が、入試で得点が伸びず不合格になる恐れに繋がります。
また、無意識に油断してしまうこともあります。
心の奥底では「合格できるだろう」と安易に思う気持ちが潜んでいる。
いたずらに不安に思う必要はないですが、トップで合格するぐらいの気持ちで臨んでほしいのです。
2.提出することが目的になっている
2つ目の特徴は、学校の提出物に関して、提出することが目的になっている人です。
内申点は、5段階評価、ないしは10段階評価です。主に、
- 定期テスト
- 提出物
- 授業態度
の3点で決まります。(かなりざっくり挙げましたが、他にも細かい評価されることはあります。)
オール5といった内申が高い生徒は、提出物も完璧なはず。
”指定された物”の、”決められた範囲”を、”先生の指示通り”に取り組み、”設定された期日”に提出する。
指定される物は、ワーク・ノート・ファイル・プリント が一般的。
提出する時期で多いのは、
- 休み明け(春休み・ゴールデンウイーク・夏休み・秋休み・冬休み)
- テストが終わった後(学期末や中間)
また、先生の連絡された通りにやっていないと減点される場合もあります。
例えば、授業で配られるプリントつづるファイルを、
- きちんとやっているかどうか
- 丸つけしているか
- 配れた枚数があるか
- 順番通りにつづられているか
細かすぎるほどチェックされることもあります。内申をしっかり取れる人は、これらが完璧。
ただ、何のために提出しているのか疑問に思うこともあります。
勉強は、先生から高い評価受けることが最終目的ではないことは確か。
受験で問われる学力を伸びない人の特徴の1つは、
中学校3年間、提出物を提出するためだけに作業をしてしまっている人です。
時間のかける所は提出物だけではない。
3.80点から90点までしか仕上げない
3つ目の特徴は、定期テストに向けた勉強。テスト勉強で、およそ80点から90点までしか仕上げない人です。
※内申5の基準提出物など総合的に決まりますが、
テストで測る観点において、
85点ほどが内申5の基準として多い。
テストは作成者によって難易度大きく異なり、中には知識だけ覚えただけで8割9割とれるテストもあります。
現状では、
- 「予想問題」なるものが事前に配られ、ほぼそこから出題。「予想問題」を1回でも解けば90点以上は硬い場合。
- 先生より「このプリントからでるよ」宣言、プリントやっておけば90点以上は硬い場合。
- 2年前と全く同じテスト。兄姉が持っていたテストをやって100点をとれる場合。
といったケースもあり、80・90点以上取れたからといって、受験で合格できる学力がある証明にはなりません。
さらに、学期末や学期の中間で行われる定期テスト(定期考査)の多くは、範囲が定められています。
その短いテスト範囲だけ、短期的に覚えただけでも得点が取れてしまう。
極端に言うと一夜漬けで何とかなる。
常に定期テストで80・90点ほどしか仕上げていない、これでは入試は安心できません。
※受験を意識した学校のテストも高校受験をかなり意識された難問もあります。
定期テスト勉強のやり甲斐がありますね。中には、大学受験を念頭に置かれたものもあり、
受験生にとってはありがたいです。
4.単元を横断的に勉強していない
4つ目の特徴は、【勉強の仕方】。単元を横断的に勉強していない人です。
1つの単元に絞った小テストや定期テストはよく出来る。
一方で、範囲が決まらない実力テストや模擬試験では結果出ない人です。
1つの問題に対して、複数の単元で習ったことを活かして解く。
例えば、数学の図形の問題。円の中心角の求め方(中1単元)と円周角(中3単元)と合同の証明(中2単元)が
ごちゃ混ぜになっている問題などが挙げられます。
いわゆる”勉強の総合力”がない人が特徴です。
※科目も横断して考える問題
近年の入試では、社会で数学の知識を使うなど、科目に関わらない出題もあり、柔軟な考えが求められています。
5表面的な勉強をしている
5つ目の特徴も、勉強へ向き合い方。表面的な勉強をしている人です。
- 「なぜ、これを学ぶのか」
- 「なんでこうなるのか」
- 「これって合ってる?」
など、勉強の目的を考えたり、前提を疑ったり、一見遠回りとも思えることは、
勉強のモチベーションを挙げたり、思考力を高め根本的な理解に繋がります。
逆に、すぐに言われたことを、何でもすぐやろうとすると定着しないことが多々あります。
良い言い方をすれば、素直。勉強の都度、本当に自分の分かっていない事を、明らかにせず進むため、
問われる内容によっては解けないことが出てくる、
言われたことをきちんとやるような、真面目な人が多い印象です。
では、こういった特徴がある人は、どうすべきなのでしょうか。
どうすべきか。【逆の行動をする】
上記5つの特徴を挙げましたが、その5つと逆の行動を意識することがいいと考えています。
- オール5でも不合格者がいる現実を自覚する。
- 提出物は提出物と割り切ることも。受験に向けた学力は別もの。
- 定期テストでは、貪欲に100点を目指す準備をする。
- ”勉強の総合力”をつける為に、難問を経験する。
- 「なぜ」を意識する。
愛知県の入試制度が変わって、内申よりも入試当日のテストの得点を重視する進学校も増えました。
特に進学校では、知識だけを問われる問題で差はつきません。
求められる学力は、知識力だけではなく、複数の知識を使って思考する力。ここで差がつきます。
この力をつけるのは、学校の勉強を突き詰めることもそうですが、学校の学習進度やレベルに依存しない学びもあって欲しいです。
【現実は】内申点は大事です
ただ、現在の高校入試を考えれば内申があるに越したことはありません。
受験の制度上、内申点が入試の得点の一部となる事実があるため、必ずとっておきましょう!
評価(内申)と実力(入試で得点する力)は一致しない。
頭に置いたうえで、早期に両方を蓄えて万全の準備を!
※内申がある人は推薦も選択肢に考慮できます。
推薦では内申が物を言います。
人気校になれば内申オール5の受験生も多く
活動面での勝負になりますが、それも内申があった上での勝負です。