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2024.6.25

勉強で分からない時 ①

今できることやりたいこと

いよいよ梅雨に入り、紫陽花が雨を和らげています。

その中で、いつもの通り道、紫式部の花が咲いていることに気づきました。

毎年秋になり紫の小さな宝石のような実を付けて、

初めて気が付くものですから、「あなたが、あの実になるの?」と、

何故だか今年は得した気分になりました。

ふッとした気づきで、「わぁ…!」とか楽しくなってくることがあります。

だから、普段の何気ないことの中で「オッ!」という気づきが沢山持てたら良いのに…。

そうしたら、鬱陶しがられる雨も、見方が違ってくるかもしれません。

 

ところで、勉強していると、すぐには理解できない分からないことが必ず出てきます。

新しいことを学んでいく過程で、分からないことはあって当然。

だからといって「分かりません。」で終わってしまっては成長しませんし、

「オッ~!」の気づきもありません。それはとっても勿体ない。

それで今回から3回に分けて、学習の場面で見られる「分かりません。」で完結してしまう問題点と、

分からないときの対応策について工夫できることをご紹介いたいと思います。

 

まずは、勉強をしていて、理解が難しいことに直面したときに、

すぐに「分からない」と諦めてしまうことで陥る問題点を挙げます。

 

  • 質問に対する「分かりません。」

 

勉強に関する質問に対して、何かと「分からない」を連呼する人がいます。

  • 授業・講義で問われたとき
  • 考えや意見を聞かれたとき
  • 友人同士で質問されたとき  などの場面で。

正直、本当に分からなければやむを得ないですが、

問題点は、何でもかんでもすぐに「分からない」で片付け、思考停止になることです。

何でもすぐに「分からない」言ってしまう理由はいくつか考えられます。

  1. 予測はつくが断定できないため
  2. 考えたり答えたりするのが面倒なため
  3. 間違いたくないため(恥ずかしいから…。)
  4. 「分かりません」が癖
  5. 考えることを諦めている

上記の1~3のような些細な理由で「分かりません」となることもあるでしょう。

他の人がいる手前、自分の考えたことを言うのに躊躇し「分からない」と答える人も見られます。

上記の4、些細な理由で「分かりません」が続き、積み重なると、やがて癖になります。

上記の5、癖になると質問に対して何も考えず、端から答える気もなく、

何でもかんでも「分かりません」と片付けていると、思考停止に陥ります。

「分かりません」と言ってしまえば、ややこしいことを考えることから解法され、楽になる。

「分かりません」が依存度の高い言葉となってしまいます。

「分かりません」の先には、何も育ってこないことを覚えてください。

 

  • 自宅学習での「分からない。」

 

自宅勉強で、1つのことが分からず、そこで完全に学習ストップする中学生がいます。

「ここが分からなかったので、途中でやめた。」

「ここは習っていないので、分からなかった。」

「分からないので、練習問題はやらなかった。」

など、勉強を途中で止めて先に進まないことが問題だと感じます。

一か所が分からないため、それ以降は何もやらなくなってしまうと、解決手段を失うからです。

一旦その問題は飛ばして、次からの問題を続けてみると、

飛ばした問題の解き方が、急に浮かんだり、或いは忘れていた単語、文の形を思い出したり

することがあります。(1つの単元の演習問題は類似問題の繰り返しですから。)

大切なことは、進めていくうちに、飛ばした問題のヒントを掴んだら、

勇気を出して、後戻りしてみること。

先へ先へと進んだ方が、遣った気分になるかもしれませんが、

量より、質を大事にしましょう。

だから、「分からない。」で勉強終了にしないでください。

又、1つのことが分からないため、安易に、難易度の低い参考書に切り替えたり、

簡単な問題だけをやるようになったり、自らの能力を低く見積もると、

学力の上げ幅は少なくなります。

学習初期の段階であっても、「分かりやすさ」を求め過ぎず、

「分かりにくい」ことを理解しようと考えることがあって欲しいのです。

粘った、考え抜いた。の問題程、忘れないものです。

 

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