2020.11.16
秋は夕暮れ
lapis文庫落葉のカーペットが
敷き詰められてきました。
いつしか晩秋です。
朝・夕の寒暖の差が増して、
夕暮れの美しさはことさら。
2学期期末テスト辺りでは毎年、
どの学年も古典が始まります。
移ろうもの、移ろわないもの。
古典が今も有る所以、も…。
遠くの山並みがくっきり浮かび上がり
夕暮れの空に、鳥が隊列をなして飛び…。
モノや人は変わってしまっても、
自然の巡り、感動する気持ちは
時を経ても場所を経ても、変わらないと。
1000年前の枕草子の世界に
子どもたちは触れていきます。
秋は夕暮れ
夕日のさして、山の端いと近くなりたるに、
鳥の、寝所へ行くとて、三つ四つ二つなど、
飛び急ぐさへ、あはれなり。
まいて、雁などの連ねたるが、
いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、
はた、言うべきにあらず。
『枕草子』より